お母さん系男子の幼なじみがスキなんです。
改札を出てすぐ歩けば学校
ってわけではなくて
駅から学校までは数分、時間がかかる。
蒼輔がいるし、めんどくさいと思ったことはないけどさ。
「あっ、ねー蒼輔蒼輔!
ピミリーマート寄っていい?」
「この前言ってた期間限定のエクレア?
昨日も行ったけどなかったじゃん」
「でも、今日までらしくて...
もしかしたら今日は売ってるかもしれないじゃん!!!!」
「しょうがないな〜、俺ここで待ってるから見てきていいよ」
「うん!わかった!」
今あたしがどうしても欲しいモノ
それは、ピミリーマート(コンビニ)限定の『どす黒☆エクレア』という
見た目も中身もどす黒いエクレア。
人気だから、いつもあたしが行くと売り切れ...ってのが多くて、あたしはまだ一口も食べたことがない。
今日もし売ってたら、
あたし嬉しくて泣く。確実に。
あたしは、軽い足取りで店の中に入っていった。
「.....おかえり、なかったんだね」
「売り切れだった」
「うん....そういう時もあるよ」