お母さん系男子の幼なじみがスキなんです。










「もー、ふみ。いつまでしょげてんの?学校着いたよ」




学校に着いたものの、

ゲタ箱の前で沈むあたし。




「だって...エクレア...」



原因は、エクレアです。



「エクレアはなかったけどさー、
昨日ふみの好きなチョコクッキー作ったから持ってきたよ?クッキーじゃダメ?」



「チョコクッキー!?いる!!!
蒼輔の手作りだもん!! エクレアは諦める」



そこで、今まで頭の中がエクレアだらけだったのが蒼輔の言葉で一瞬で吹き飛んだ。



蒼輔は、料理も上手いけどお菓子作りも上手くて
よくあたしにお菓子を作ってきてくれる。


女子力は女のあたしより...あるよ。




「今ちょーだい?」



「ダーメ、放課後ね」



「ケチケチケチケチケチケチケチケチケチ」



「はいはい、教室行こうね」



「ケチケチ蒼輔ケチケチ蒼輔ケチケチ蒼輔」



「うるさい子にはお菓子あげられないなぁ」



「ゴメンナサイそれはやだ」









< 8 / 23 >

この作品をシェア

pagetop