冷たいあの人は、私の旦那様です。
「今日?
あー。空いてるよ。
でも、今日は、記念日なのに、いーの?」
「…彼も飲みに行くから、いーの。」
低い声で話したからか、何かを察したのか
親友の郁実は、快く了承してくれた。
「あーあ。
夜はこりゃ、泣いちゃうなぁ。」
と呟きながら、
溜まってる洗濯物を片付けた。
そして、
家事を一通り終えた私は、
約束の居酒屋へ向かった。
そうーーー
あの人がいるとは知らないで…