続犯罪彼女



指定された場所にたどり着くと、豊が倒れていた。

走り寄る。豊は気を失っていた。


「……嘘でしょ」

傷だらけの豊を見て恐怖が押し寄せてきた。

豊は私についてきてくれただけだ。
今も昔も、それは変わらない。

……自分の軽率な行動が、大切な人を傷付けてしまった。


周囲には誰もいない。
私は救急車を呼び、豊を病院に連れていった。

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