続犯罪彼女
「“何しに来たんだお前。消えろ”って顔をしてるね」
「わかってるなら気遣ってください」
「そんなこと気遣うような性格じゃないこと知ってるくせに」
心の中で舌打ちをする。
「まぁ確かに君と豊くんが復讐倶楽部の創設者だってことをあの三人に教えたのは私。だけどそれも仕事だったから仕方ないよね、私は悪くない。
ただほら、私もそこまで悪者じゃないからさ、あんまり友達の悲しむ顔って見たくないんだよね。
だから我が親友のセイギくんの妹である君を助けるために、わざわざここまで来てやったわけさ」
「いりませんよ、千葉さんの助けなんて」
もうこの人に助けなんて借りない。
半年前心にそう決めたんだ。