続犯罪彼女
「えっと…修理には、30分くらいかかる、思うけど…」

岡くんと呼ばれた男性は女性に目配せをした。

「だってさ。どうする?」

「お願いしていいですか?」

私が尋ねると岡くんは頷いて、別の部屋に消えてしまった。

「なら終わるまでここで待っていようか。
丸ちゃん、飲み物ちょうだーい」

「なんであんたの為に動かなあかんの」

関西弁の女性は忌々しそうに睨みつける。黒尽くめの女性はにこやかに受け流していたが。



ソファに座り少し待つと、さっき丸ちゃんと呼ばれた女性が紅茶を持ってきてくれた。ありがたい。
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