続犯罪彼女

「ぶっきらぼうなんですけど、強くて男らしくて。それで、すごく優しい人なんですよ。
困っている私を助ける為に、お仕事クビになったらしいんです。それでも私が気を遣わないように接してくれて」

「今時珍しい人だね。名前は何て言うの? この辺りにいる人なら知ってるかもしれない」

「名前はですね…須磨圭吾さん、です」

私が彼の名を口にした瞬間、女性の口から紅茶が噴き出た。
< 147 / 345 >

この作品をシェア

pagetop