続犯罪彼女
「あんた、あの子と須磨くんがくっついてもいいん?」
「支障なーし。
むしろその方が平和だし、みんな幸せでいいんじゃない?」
いつも通りの軽い口調で答える。
丸ちゃんは鼻で笑った。
「なら、あの二人が街で腕組んで歩いてもええねんな?
須磨くんの家にあの女の子が通うことになっても、二人がキスしても、ヤっても、結婚しても。
……あんたはそれでええんか?」
言葉にされ、想像する。
私以外の人と恋人になるすーちゃん。結婚するすーちゃん。きっとその相手と同じ墓に入るのであろうすーちゃん。
少し寂しい気もするけれど、それこそ一年前に私が望んだ未来だ。
「何度聞いても変わらないよ。当然それでいい」
あとはその未来に私がいなければ大満足。そして私の命を終わらせるのがすーちゃんなら、さらにいい。