続犯罪彼女




「うわ、誰あれ。すっごい美人!」

「あんな人が彼女なら自慢出来るのに」

ある日の帰り道。校門の前に一人の女性が立っていた。ただ携帯をいじりながら立っているだけなのに、見る者の目を奪ってしまう。

「……」

私はその人に見覚えがあった。
東京に行った日、二宮さんと羽柴くんが関わりたくないと言っていた相手、千葉ほのかさん。

まさか私に用というわけではないだろうけど、あまり会いたくはないな。

千葉さんは私の日常に影響を与えてくる。私の直感がそう警告していたから。

< 186 / 345 >

この作品をシェア

pagetop