続犯罪彼女
「知ってたかな。
私が君といる日々をどれだけ大切に思っていたのか。
知ってたかな。
君が私といたいって言ってくれた時、どけだけ嬉しかったか。
知ってたかな。
そう言った君が泣きそうな顔をしていたことを。
君は何も知らないよね。ううん、知らなくていいよ」
夜の街を歩きながらすーちゃんの顔を思い出す。
今にも泣き出しそうな顔。
そんな顔をさせたのは他の誰でもない私だ。
……すーちゃん、君は悲しまないでいいんだよ。
君の中の私なんて、思い出にしてあげる。
私のことなんて忘れてくれて構わない。
優しい君は私みたいなのといるべきじゃない。
もっといい人を見つけて愛を育むべきだ。