続犯罪彼女
「他人の指示に疑問を持つことなく従ってばかりだった君に文句言われるってのはちょっと納得いかないけどまぁいいか。
そうだよ。君の創り上げた復讐倶楽部改は、あの二人の敵だ。
復讐倶楽部の創設も活動も仕組んだのは私だから、復讐倶楽部改は私を恨んで然るべきだけど。
まあ、私が裏にいたことを知る者がいなければ、それは現実にはなり得ない」
「だけど私は知りました」
「うん。そうだね。
で、君はどうするの?
事実を知ってもなかったことにして私に従う? それとも私の敵になる?」
「なかったことになんてできませんよ!」
「ふむ。
なら豊くんと同じようにしてもいい。
あの子もなかなか鋭くてね、気付かれちゃった。彼がどういう行動をしたかって言うと、“逃げ”だね。
事実を知り、彼は従うことも敵にもなることもせず、私を憎んだまま私の前から去った」
「……」
「さて、もう一度訊こうか。君はどうする?
それともこんな事も自分で決められないの? 指示を待たなきゃならないの?」
私は千葉さんを睨んだ。