続犯罪彼女
野次馬と話していると携帯が鳴り出した。俺の携帯の番号を知っているのは千葉しかいない。

野次馬に礼を言い、電話に出た。


『もしもーし』

「俺はどうすればいい?」

『今ちょっと移動しちゃってさ。車持ってこっち来てくれない? 場所はねーー』

ちょっとと言う割に結構移動していたようだ。
俺はそこ目指して車を走らせる。


移動先には確かに千葉がいた。

そして、疲れ果てた千葉の隣には、昔俺を殴り倒した男ーー須磨圭吾がいた。

須磨は寝ているようだ。動かない。

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