続犯罪彼女
すぐに弾が切れた。
カチッカチッと虚しい音が鳴る。
「なんでお前に当たらないんだ!」
私は答えない。
弾道とタイミングと反射神経のお話だ。
「なんで動ける!?」
私は答えない。
私もすーちゃんほどではないけれど、人よりは少し丈夫な体をしているから。
「く、来るな!」
男は後退りしながら銃を投げつけてきた。
私はその銃を手で受け止め、さらに追い詰める。
「人に頼む時は来るな、じゃないでしょうに。
あと最期、質問に答えてあげよう」
ナイフを男の喉に突きつけた。
怯えた目で許しを乞うてくる。
「私は神様だから、なんでもできるのさ」
ナイフで肉を切る感触。
埃っぽい床に紅い液体が飛び散った。