続犯罪彼女

「私はね、最期にこの目に映すものは君がよかったんだ。
青い空でも星空でもなくてね。
それが君を呼んだ理由だよ」

やっと質問の答えが返ってきた。
なんだそれ。そんな答え、納得できるわけがない。

「ふざけんな。そう簡単に死ねると思うなよ」

そんなの、俺が阻止してやる。

「ああ、近寄らないでね。近付けば私はここから落ちるから。
まだ話し足りないことがあんの。最後まで言わせてよ」

近付こうとしたが制止された。

千葉は重心を少し、後ろにする。
そして焦る俺をからかうような笑いを浮かべた。
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