続犯罪彼女
「私が死に、君が幸せな人生を歩んでくれる。それが私が君に望むこと。
今までありがとう。感謝しきれないくらい感謝してる。
愛してるよ。精々、私じゃない誰かと幸せになってね」
「お前以外と幸せになれるわけない」
「君ならなれるよ。優しくて強いんだ。
私さえいなければ、君はもっと幸せになれるはずの人間だから」
「俺がお前の考え通りに動くわけねえだろ。
幸せな人生なんて送ってやらねえ。
お前はあの世でそんな不幸な俺を見ながら後悔してろ。あの時間違っていたんだってな」
だから、一緒に生きよう。
そう言おうと口を開いたのと同時に、千葉も口を開いた。
あいつの口は止まることを知らないので、俺は黙ってやる。
千葉の目は妙案を考えついた子供並みに輝いていた。