続犯罪彼女
「なら、私と賭けをしよう。

ここから落ちた私がもし生きていたら、私は君の望み通り生きよう。
もし死んだら、君は私の望み通り生きてね」

「そんなの賭けにもならねえだろ」

25階から落ちて死なない奴がどこにいると言うのか。

「お、意外と冷静じゃん。
まあ賭け事なんて娯楽なんだからさ、細かいことなんて放っときなって」

細かくねえよーー



反論しようと口を開けた瞬間だった。


目を閉じた千葉はゆっくりと倒れていった。


……視界に映る千葉の姿はだんだん見えなくなっていった。



< 312 / 345 >

この作品をシェア

pagetop