続犯罪彼女

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あんな賭けに、須磨が勝てるわけがなかった。

須磨の視界から消えた千葉ほのか。
彼女は重力に逆らうことなく、地面に叩きつけられた。



須磨は忘れない。

真っ赤に染まった地面を。
頬を伝った涙を。
あの日の絶望を。


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