続犯罪彼女
私の母親は千葉友梨。
高校生の時に私を孕み、学校を辞めた。
だけど父である柴田には既に家庭があった。妻も子どももいた。
柴田を愛していた母は、柴田の迷惑にならないように、ひっそりと私を育てることにしたのだ。
当然親からは勘当を言い出された。だけど母は私を産んだ。
私の叔父である熊谷茂に金銭的な面での援助をしてもらいながら、私を育ててくれた。
叔父が言うには私とそっくりだという母は、体を売って金を稼いでいた。
そんな母は子育てに疲れ、私を叔父に預けて男と遊ぶことが多々あった。
そして私が小学六年生の時、痴情のもつれで母は殺された。悲しみも寂しさもなかった。ただ、母を哀れんだ。
私を産まなければ、母は高校を卒業出来たはずだし、もっといい仕事につけたはずだ。