続犯罪彼女


私はその話を母の葬式で叔父に聞いた。

小6でありながら、その時柴田に興味をもった。
高校生だった母を身篭らせ、人生を壊した。
それを伝えられた柴田はどう思うのだろう、と。

そんな好奇心から、柴田に会った。
DNA鑑定の結果、血の繋がった親子だと判明した。


柴田は私に家と金を与えた。
その代わり黙っていろというわけだ。

私はそれに不服はなかったから従った。
むしろ、今までよりもずっといい生活が出来て満足だった。

何よりも柴田の反応が人間らしくて楽しかった。


その頃から既に、私は壊れていたし、柴田は私を殺そうと考えていたのだと思う。
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