続犯罪彼女
千葉ほのか
「……?」
振り上げられた拳は私に当たることなく、後ろの壁に当たり、破壊される。
あのまま顔でも殴られた日には頭蓋骨も粉々だろうな。
「いっ!?」
何がしたいのだろうと考えていると、肩に口をつけられた。
……というか、噛まれた。
「いだ! ちょ、痛い!」
ありえない。意味わからない。
何で私噛まれてんの!?
「痛いってば! 離せよもう!」
「……ちっ」
やっと離れた。痛い、じんじんする。
てか何で私が舌打ちされなきゃいけないの。理不尽だ。