続犯罪彼女
「千葉、生きてるかー?」
呑気な声。
私と同じ顔の持ち主が車から出て来た。
「生きてるけど…もうちょっと何かなかったわけ?」
不思議と怪我はない。何故かと思ったけどすぐにわかった。どうやらすーちゃんが身を挺して庇ってくれたらしい。
「仕方ねえだろ。お前が捕まってんのが悪い」
「……まぁそうだね」
すーちゃんは低く呻いている。生きているようだ。よかったよかった。
「ま、助かったよ」
私は立ち上がって車に向かおうとした。
……そしたら、すーちゃんが私の脚をか弱く掴んできた。