続犯罪彼女




ふと思う。私は何がしたいのだろう。



すーちゃんといたいと願いながら、離れる道を選んだ。

殺されたいと言いながら、生きてすーちゃんと会えるのが楽しみだ。

すーちゃんのために嫌われることを選んだけれど、本心ではその企みすら関心が強くない。


「舞ちゃん、ちょっと寝てもいい?」

「珍しいな」

「うん…疲れちゃった」


世の中で最も知りたくて、だけど何よりも理解できないもの。

それは多分自分の心だと思う。


いろいろな知識と情報を持ち、天才とさえ呼ばれた私だが自分のことさえわからないのだ。

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