続犯罪彼女
「なぁに、すーちゃん」

「……嫌がってんだろ」

元クラスメイトは適当に笑みを作っていた。
高校の時から恐れられていた須磨だ。反論する気もないだろう。
たとえ自分の狙い通りの展開だったとしても、だ。

「えー、そうは見えないけどなぁ?」

「……」

「あ、わかったぁ。
すーちゃん、私が他の人とキスするの見たくないんでしょー? もしかしてヤキモチ? 別れたくせに面倒な男だなぁ」

「うっせぇな、んなわけねえだーーんぐっ!」

図星をつかれて動揺する須磨に、千葉はキスをした。唇対唇だ。

「いったーい。歯、当たったねぇ」

「てめ、何をーー」

人前でキスなんてしないだろう須磨はとりあえず照れる。まだほとんど素面だ。

千葉はそんな須磨の反応を楽しみながら、須磨を押し倒した。

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