**Real**
「聖奈…ごめん
今ちょっと抜けられる?」

「ぅん…もちろん。」

あたしたちはそのまま
近くの公園のベンチに
座った。

二人とも無言のまま。

時間がすごく長く感じる…

「あの…聖奈
俺、あれからずっと
考えたんだけど、
俺あのとき言い過ぎたかなって…
ごめんな…?」


あたしに
謝ってくれるの?
悪いのはあたしなのに…

「な…に言ってんの…
悪いのはあたしのほうだよ…」

声、きっと震えてた。

「馬鹿だな、聖奈は。」

「なにそれっ」

「ほんと…馬鹿だよ。」

悠斗…瞳赤い?
泣いてる…?
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