**Real**
「どうして別れたの?」


あたしは今までのこと
全部話した。
隼人のことも
坂本のことも
悠斗のことも…
全部はなした後は
なんだか、美優とより近くなれた気がした。

落ち着いたあたしたちは
近くの喫茶店に入った。

「悠斗、結構女癖悪いでしょ?
それで意外とモテるから…
…見ちゃったの。」

「なにを…?」


「悠斗が風香と
歩いてるの。」

「風香と!?」

風香はあたしたちと
同じクラスで
すごく可愛い子。
ちょっと作ってす感じだったけど
性格もよかった。
だけどグループは違うから、
あんまり話すことはなかった。

「うん…
風香可愛いし…
しかたないかなって。」

「どんな感じだった?」

「仲良さそうだったよ
手もつないでた。」

「それって二股ってこと?」

「たぶん…」

悠斗言ってること
違くない?

「好き、だったんだけどな…」

泣きそうな顔で
うつむいた。

―どっちが本当なの?-

「あたし、悠斗と話してくるよ!!
美優は待ってて!!!」

「えっいいよっ
もう無理だもん。」

「いいからっ
待ってて!!」
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