**Real**

「ゆっ悠斗!!」

それからあたしは
さっき悠斗と話してた公園に
全力疾走。

悠斗はベンチに
腰をかけ、未だに
うつむいたままだった。

「聖奈…?
お前今までどこ行ってたんだよ!」

あたしに気がつくと、
走って駆け寄ってきた。

「…二股してたの?」

冷たい声で
あたしは言った。

{してるわけない}

そんな否定の言葉が
来ることを予想して…

ううん。

ただ、願って…

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