波音の回廊
ここは当主の館。
一番奥にあるのが当主の部屋。
今当主は、「息子である清廉に毒を盛られ」意識不明の重態。
だが医師団の懸命の治療で、快方に向かっているという。
峠は越えたとのことで、医師団は休憩に入った。
看護士である娘を、一人残して。
「あなたも疲れたでしょう? ちょっと休んできなさい」
「ですが、」
「大丈夫よ。私がその間、殿の側についているから」
七重の笑みに促されて、看護士の娘は少し休んでくることにした。
部屋の中は、病床の当主と七重の二人きりになった。
一番奥にあるのが当主の部屋。
今当主は、「息子である清廉に毒を盛られ」意識不明の重態。
だが医師団の懸命の治療で、快方に向かっているという。
峠は越えたとのことで、医師団は休憩に入った。
看護士である娘を、一人残して。
「あなたも疲れたでしょう? ちょっと休んできなさい」
「ですが、」
「大丈夫よ。私がその間、殿の側についているから」
七重の笑みに促されて、看護士の娘は少し休んでくることにした。
部屋の中は、病床の当主と七重の二人きりになった。