【完】1日遅れのクリスマス
ほんと……?
ほんとに………私のことが好き?
今まで抑えていた気持ちが、涙となって流れ落ちる。
「奈南は?」
光輝にそう聞かれれば、私は迷うことなく想いを口にした。
「――…たしもっ……好きだよ。大好きっ。好きすぎて困るくらいに……光輝のことが好き」
光輝の背中に手を回して、強く強く抱き締め返す。
――あーあ。
今の私の顔、グチャグチャな上に真っ赤なんだろーなぁ……
見せられないし見せたくない。
キス、したいのに……なんて。
そんなことを考えていると、クスクスッと笑いを堪える声が上から聞こえてきた。