【完】1日遅れのクリスマス
すっぽりと俺の腕の中におさまる奈南は、さっきよりも大粒の涙を流していた。
「もう、不安にさせねぇから」
「う、ん…っ」
「それに、俺が奈南以外の女を好きになる訳ない。だから、安心して俺の傍に居ろ」
「――ん、うん」
「一生、離してやんねーから…奈南も俺から絶対に離れんなよ」
ギュッと強く抱きしめて耳にキスをする。
何度も何度もキスをして、耳たぶを甘噛すれば、奈南はピクッと小さく反応して、耳を真っ赤にさせた。