【完】1日遅れのクリスマス
重いって、思われるかもしれない
だけど、
こんなに思うのもドキドキすんのも、一喜一憂すんのも、
……全部、奈南だけ。
「奈南……愛してる」
そう囁いて俺は奈南の唇にキスをする。
触れるだけのキス。
奈南の甘くていい香りが俺の鼻腔をくすぐる。
「――…私も、愛してるよ」
奈南は何度も繰り返す俺のキスを必死に受け止めてくれる。
まだ赤く少し潤んでいる目で俺を見ながら、奈南は優しく微笑んだ。