【完】1日遅れのクリスマス
あ、ヤバイ。
そう思ったときにはすでに遅く。
潤んだ瞳で上目使いで見つめられ、キュッと俺の服をつかむ奈南に、
俺の理性は完璧に崩壊した。
奈南の細い手首を掴んでその場に押し倒す。
突然のことに、驚きを隠せない様子の奈南の唇を、有無を言わせず奪い去った。
「―…っん」
奈南の口から甘い声が漏れる。
その声に体の奥底がしびれて、疼きだす。
「ふぅ、んっ……や」
どんどんと深まるキス。
その度に漏れる奈南の声が、俺を煽ってくる。
息つく暇もなく、啄むようなキスを繰り返せば、奈南は苦しそうに肩で息をしていた。
息をしようと奈南が口を開く。
すかさず舌を滑り込ませれば、より濃厚なキスを繰り返した。