【完】1日遅れのクリスマス





「っ…こ、うき……」




奈南の頬が紅潮して赤く染まる。



光に照らされて、艶やかな唇が色っぽく光る。



もう、全てが愛しくてたまらない。




「奈南………」




服の裾から手を忍び混ませる。


滑るように壊れ物を扱うように。











―――その時だった、





ドンドンドンッ!!




「こうきーーーっ」




ばかでかい声とドアを叩く音が玄関の方から聞こえてきて、ピタリと動作が止まった。




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