【完】1日遅れのクリスマス



「私、光輝の姉の朱里(あかり)です。はじめまして、奈南ちゃん!」



といって抱きついてきた。



ビックリして私は固まる。




え……え、え?



ちょっと、待って。


今、なんて?




姉って、姉って言った!?




この人、光輝のお姉さんなの??



チラリと光輝を見れば、お手上げとでも言うよな顔を返してきた。





あう………



ってことは私、ずっとお姉さんが光輝の浮気相手かもって勘違いしてたの!?




恥ずかしい…………!



カァッと赤くなる顔。




「やだ、ほんとかわいい~」




そんな私の反応に、女の人………もとい、光輝のお姉さん、朱里さんはそう言って、私を抱き締める腕を強めてきた。



く、苦し………っ。




ギブキブ。



トントンっと腕を叩けば、




「ああ、ごめん。可愛くてつい」



そういって体がパッと離されて。


私はすかさず光輝に抱き寄せられた。





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