【完】1日遅れのクリスマス
今思えば、
今年のクリスマスは、最悪だった。
だけど、彼は来てくれた。
一日遅れだったけど。来てくれた。
それだけでも嬉しかったのに、彼はさらに嬉しいことを言ってくれた。
彼は私を幸せにしてくれると言ってくれた。
彼が用意していたプレゼントは、どんなクリスマスプレゼントよりも素敵な愛だった。
好きで。
大好きで。
誰よりも愛おしい。
優しい温もりが私を包む。
ねえ、光輝?
来年は……もっと素敵な日にしようね。
大変なことも辛いこととたくさんあるかもしれない。
だけど、二人で乗り越えていこうね。
眠りにはいるほんのわずかな一瞬に、私はそう呟いて光輝の頬にキスをした。
おやすみ、光輝――――――。