Cherish!!
Ⅶ
郁生は一本の桜の木に辿り着いた。
「ここか…」
まだ意識も身体も完全ではなかったが、郁生はフラフラと桜の前に立った。
そこは。
図書館の窓から見える、立派な桜。
振り向けば、自分がいつも座っている椅子が見えた。
…僕は知らずにいつも。
メガネを直し、再び桜の方を見る。
「僕を呼んだのは…お前だろ?」
郁生は桜に問いかける。
しかしなんの変化も見られない。
「あんな映像(え)見せといて!! いい加減姿を現したらどうだ!? 律!!」
その瞬間。
木の幹がぼあんと、白く光った。
「ここか…」
まだ意識も身体も完全ではなかったが、郁生はフラフラと桜の前に立った。
そこは。
図書館の窓から見える、立派な桜。
振り向けば、自分がいつも座っている椅子が見えた。
…僕は知らずにいつも。
メガネを直し、再び桜の方を見る。
「僕を呼んだのは…お前だろ?」
郁生は桜に問いかける。
しかしなんの変化も見られない。
「あんな映像(え)見せといて!! いい加減姿を現したらどうだ!? 律!!」
その瞬間。
木の幹がぼあんと、白く光った。