Cherish!!

「くっくっ…」

『郁』は笑った。

「悪いなぁ、郁」

『律!!出せっ。僕をここから出すんだ!!』

「叫びたくば叫んでいればいい。どうせ誰にも聞こえないのだからな」

『律!!!!』


律は胸にゆっくり手を当てた。


生身の体…。

温かい。

私の体…。


「ふふ…ははは…」

笑いが止まらない。

私は生まれ変わった!
またやり直せる。
自由に! もう一度。


生きれるのだ!!


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