Cherish!!
Ⅷ
「さぁ!こんなとこでお喋りしてる場合じゃないよ、早く真珠を探さなきゃ!」
ひとしきり盛り上がった場のなか、楓は立ち上がった。
「楓、またそんなに無理したら倒れるよ」
郁生は、張り切る楓に心配顔だ。
「そうよ、ただでさえ郁を見つけるのに体力使ったんだから、楓は少し休んでいたら? ね、心?」
「ん? あ、あぁ」
「…大丈夫? なに?頭痛いの?」
額を指で押してる心に、早紀は心配顔で近づいてくる。
「…ごめん、心。無理させて」
「なにいってんだよ、らしくねぇな。気にすんなよ」
「うん」