Cherish!!
「薫さん…」
『… 私も同じ意見ですわ。何か、嫌なものを感じますし…』
『うむ…私も同感だ』
信哉は顎に手を当てて頷いた。
律…
何をしようというんだ?
「あれ?」
『ん? どうした?友哉』
「あれ、心じゃね?」
校舎を眺めていた友哉が指差した。
「ほんとだぁ!しーんっ!!」
晶は嬉しそうに図書室の窓に向かって、めいいっぱい手を振る。
(ガラガラガラッ!)
「晶?」
楓がひょこっと顔を出す。
「楓〜!」
晶は全速力で図書室に走って行き、楓の手をとりブンブンと振っていた。