Cherish!!

「友哉!」

「おぅ、心」

「無事だったか」

「? なにが?」

「ならいい…えっ、と」


心が見た方向に友哉が振り返ると、難しい顔をした信哉が立っていた。


「あー、信哉だよ。あっちにいるのが薫さん」

「そうか…」

気付いた信哉が近づいて来た。


『浩二郎……じゃなかったな。確か…』

「心だ、よろしく」

『うむ。本当に浩二郎にうりふたつだな、それとも雰囲気が似ているのか』

「あんたも」

心はニッと笑う。

『同じ顔で笑うな』


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