Cherish!!
「し、したわよ」

なんだか何かをごまかそうとしているような、早紀の態度が。

晶はひっかかってならなかった。

「それより晶、真珠は見つけたか?」

郁生は、早紀を見つめている晶に声をかける。

「あ、場所はわかったんだけどね… なんだか近寄れないんだよぉ?」

「どこにあるんだ?」

「それが!見つけてびっくり!その目の前の桜なのぉ!!こんなことだったら、走り回らなくてもよかったよねぇ」

晶は1番大きな桜の木を、指差した。


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