Cherish!!


なんか、心の顔…。


『早紀、話がある』


あたしには、話せない話なのかな…。

なんだか、もう真珠は見つかるというのに胸が切なくなった。

「楓」

「ん?」

郁生が楓の顔の前に手を差し出した。

「ほら、もうすぐだよ」

郁生の手の上では、レーダー用の真珠がさっきより強く輝いていた。

「ほんとだ」

「もうすぐ」

「うん」

郁生は楓の手を取り、進み続けた。

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