Cherish!!
「心、最良の選択だ」
律は心の手の上にある真珠に、手を伸ばした。
『心!! やめろ!』
頭上から何かがすごいスピードで駆け抜ける。
「何?」
「浩二郎…」
心と律の間に割って入っている浩二郎がいた。
浩二郎は心を真っ直ぐと、強い瞳で見つめた。
『渡すのはやめろ、心』
「浩二郎」
『こんなことをしては、お前は一生悔やんで生きる』
「…」
『お前は、皆を守ると誓ったのではないのか?』
「!」
浩二郎は心に真珠を堅く握らせ。
そして、ニヤッと笑ったのだ。