Cherish!!
お互いの間に一瞬風が吹いた。(ピュ〜)

「…んなこと、ねぇよ。なんか悪いモンでも食ったかな」
「心、あんたすっごい現実逃避してるよ」 (ギックン!)

心はあたしの肩をポンッと叩くと、まだまだ治らないだろう青い顔でこう言った。

「楓、俺ら夢ん中いるんだよ」
「……」
「早く帰って寝ようぜ。なんなら一緒に」
「あんたを食ってどうすんのよ?」

またまた風が吹く。(ピュピュ〜〜)
心とあたしはゆっくり下を見た。
もしかしたら、さっきのは本当に夢で、二人でバカ言ってる間に消え失せてるかも? なんて。
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