Cherish!!
その時、外で騒がしい足音が聞こえた。

「もしかして…」
「…あの子ね」
(バタバタ!! ドカッ!)
「いってぇ」

5人が振り返ると、そこには息をきらした友哉が立っていた。

「昔からドジなのよね」

楓は呆れたように言った。

「なんだよ、人がせっかく食い物もってきてやったのに、そのいいぐさ」
「遅い!!」

早紀は友哉の頭をパカッと叩く。
「イテッ」
「よっ」

心と郁生は友哉に軽く手を振る。
「心達、姉貴なんとかしてくれよ」
ムカッとしながら友哉は早紀に袋を渡した。


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