Cherish!!
「楓、大丈夫か?」

郁生は楓が心配で、何度も声をかけた。

「郁、大丈夫だよ。…でも少し眠っていい?」
「うん、いいよ。ゆっくり寝て」

数分後、楓は静かな寝息をたてた。

楓は元気そうに見えて、結構体が弱い。
椛さんも、体を壊して亡くなったというし、遺伝なのかな。

郁生は楓の隣にそっと座った。

「う、ん」

楓の髪がさらりとおちて、郁生の肩に楓の頭が当たる。

「楓…」

…心臓がドキドキしていた。


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