Cherish!!
「……あれ?」
「?」
楓が顔をあげる。
「心、あんた何してんの?」
「楓? 楓か?」
心はホッと胸をなで下ろした。
「違うぞ。これはだな…」
心は今起こった事を楓に話した。
「あたしの中に椛さんが…」
「そ、それで俺を浩二郎と間違えたんだ」
「ふーん…」
「なんだよ?」
楓の視線がささった。
「俺はなんにもしてねぇぞ」
「あやしい」
「してねぇって!!」
変な汗が出てきた。
心の、顔も耳も真っ赤だ。
そりゃあ!
そりゃあ、俺だって!!
でもできっかよ!!
楓じゃねぇ、椛さんに!!