Cherish!!
「郁…」

私はずっと一人の男(ひと)に恋をしてきた。
ずっと周りに嘘ついて、ごまかして。

でもさっきはっきりわかったの。
やっぱり私は郁が…。

誰かを悲しませたり、苦しませたりしたくなかった。
友情が壊れるのも嫌だった。
だけど…。

もうしまってはおけない。


「早紀?」

早紀の様子がおかしいのに気付き、郁生は再度早紀の方にやってきた。


< 85 / 224 >

この作品をシェア

pagetop