Cherish!!
「あ、あたし…」
「真珠ありませんでしたぁ、とか言えんのかよ?」
「それは…」
言えないけど…。
「それに、問題がひとつ生じた」
「問題?」
楓は立ち止まり、心の方にくるりと体を向けた。
「タイムリミット」
「タイムリミット?」
「さっき郁から聞いたんだ。真珠を朝まで探し出せなければ、俺達このまま学校生活」
「どういうこと?」
「律達は突然現れたわけじゃないんだ。今日は彼等が変わらぬ友情を誓い合った日だったんだ。だからもしうまくいかなかった場合は、来年まで俺達は閉じ込められる事になる」
「嘘でしょ!?」
「こんなこと嘘言ってどうすんだよ? 郁からの話なんだぞ、間違えなわけない」