Cherish!!
二人は、次の段取りをあっという間につけ、薫達と合流できるかわからないが向かってみると言い、浩二郎は去っていった。


『心、楓、じゃあまた後でな』

浩二郎はそう言って微笑んだ。

「行っちゃったな」
「うん…」


寂しい…
なぜ?

「楓?」


どうして涙が出るの?

「どうした!?」

あたしは、楓なのに。

「楓…」
「心、あたし変かな…」
「…」
「浩二郎さんがいなくなった位でこんなに哀しくて、止まんないの。なんで? どうして?あたしは椛さんじゃないのに」

「楓は椛さんの」
「生まれ変わりだから?」

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