プロポーズ
「本当昊って勿体無いよな~。せっかくモテんだから彼女位つくりゃーいいのに。無愛想だからみんな声かけずれーんだよ。」

「お前は?」

「俺はみんなの、俺だからいいの。」

啓太はくったくのない笑顔で笑った。啓太は彼女は作らない主義らしい。遊び人っていったら遊び人なんだけど、最後の一線は越えないルールらしいから、そこだけは見直す。

「昊、今から遊び行こうぜ。」

「無理、午後から講義入ってるからっておい!」

啓太は無理矢理僕の手をひっぱって有無を言わさず校舎の外に連れていった。

「何行っちゃってんの!一講義位サボったって、俺ら何も支障出ないっしょ。ほらいくぞ。」


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